入試要項 / OC情報

地球は、
美しい法則でできている。

立正大学の環境システム学科とは

地球のことは何でも
学びのタネになる。

私たちが住む地球という星や自然環境は、人間が作ったものではありません。実はほとんどのことがよく分かっていないのです。そこには私たちが知らない、驚くような機能を持ったシステムや、美しい法則性がまだまだ隠されているはず。環境科学の学びの対象は地球で起こる全ての自然現象です。その範囲は地球の誕生から未来まで、原子レベルから地球の外側まで。時間的にも空間的にもとても幅広く、調べることは無限にあります。あなたが地球上で感じた疑問、すべてが環境科学という学問のタネなのです。

5つの領域からアプローチする。

環境システム学科での学びは、ベースとなる理科・数学から始まり、基礎的な環境科学、より専門的な環境科学へと段階的に進んでいきます。地球環境・自然環境を知るにあたり、環境システム学科では5領域「環境生物学」「環境地学」「環境気象学」「環境水文学」「環境情報学」からアプローチを試みています。しかしこれはあくまでも人間による線引きにすぎません。あなたの疑問=学問のタネを育てるには、専門的な知識はもちろん、従来の学問体系にとらわれず、周辺領域の知識と視点を身に付けること、隣の学問領域との垣根を取り払う柔軟性が必要です。環境科学が学際的な学問といわれるゆえんです。

フィールドワークと最新技術。

環境データは野外にしかありません。環境システム学科ではそれを自分自身の手で取りに行きます。技術の自動化が進んでも、現場で「人」が観察し思いを巡らすこと、今まで無かった考え方や手法を「自分」が実践してみること、それが新しい知見を生み出していきます。環境システム学科がフィールドワークを重視し続けるのはそのためです。また室内でも、得られた環境データを空間上で解析・表現する地理情報システム(GIS)、地球規模の環境データを収集・解析するリモートセンシング(遠隔測定技術)、観察だけでは分からない化学的な試料分析など、様々なアプローチと最新技術を学びます。こんな、他の人とはちょっと違う技術を身に付け、地球環境・自然環境のエキスパートを目指しませんか。

  • 地質調査の実習。ヘルメット、ハンマー、コンパス、
    タビなどを装備して沢を登ります(新潟県魚沼丘陵)
  • 自動カメラで撮影したタヌキ。分布、食性、行動などを
    調査し、野生のアライグマとの競合関係を研究しています。
  • 富士山頂で台風など気象観測を行っていたレーダー。
    現在は富士山レーダードーム館に移設保存されています。

環境システム学科での学び

あなたの「好き」が、
きっと見つかる。

地球環境・自然環境のシステムは美しいけれど複雑で、切り口によって様々な断面を見ることができます。環境システム学科では22名もの教員がそれぞれの専門性を持ち、研究・教育を行っています。専門科目は118にものぼり、実験・実習科目のじつに85%でフィールドワークを採用しています。教員や科目、フィールドワークが多いということは、それだけあなたに地球と自然の切り口をたくさん提示できるということ。あなたが興味を引かれるものに出会うチャンスはそこらじゅうに転がっているのです。

見つけた「好き」を、
突き詰められる。

もっと知りたいと思えるものに出会えたら、ここではそれを好きなだけ掘り下げることができます。環境システム学科では、あなたの知識をより深いものにするため、細分化された多くの専門的な科目を用意しています。卒業研究では、地球や自然をどんな切り口で見るか、どのようなルートで掘り進むか、あなたの自由です。納得いくまでとことん掘り下げてください。
深い穴を掘るためには、広く掘る必要もあります。環境科学の諸領域や地理学の授業、関連する設備や収蔵資料に広く触れられること、また周辺領域の専門家がすぐ近くにいることも地球環境科学部・環境システム学科の強みです。例えば環境問題には、科学的に解決できる部分以外に、社会構造、経済、国際関係などに委ねる部分もあります。環境科学だけでなく、それを取り巻く、あるいはそれに取り巻かれる人間や社会の事も知ることで、あなたの視界はさらに広がるのです。

ケーススタディ

草原を燃やして、
絶滅危惧種を守る。

希少植物の保護のため、荒川の河川敷では火入れが行われていました。燃やすことがなぜ保護につながるのか?私たちはその真相を確かめるべく、現場へと向かいます。そこでは火入れの知られざる効果を目の当たりにする一方で、新たな問題も発見されました。人間と生物が共存していくために何ができるのか。何をしていくべきなのか。地球環境とは果てしなくも面白い学問だと、つくづく感じるのでした。

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よくある質問

就職先や進路について

卒業後はどのような仕事に就きますか?
官公庁や公共機関の技術職、気象予報会社、環境コンサルタント、建設コンサルタント、測量、地質調査、水質分析、情報通信など専門分野で活躍している卒業生が数多くいます。また、大学院に進学し専門性を高め、大学や研究所で研究職に就く卒業生もいます。

授業について

フィールドワークとはどのようなものですか?
以下は環境システム学科で行うフィールドワークのほんの一例ですが、現場でしかできないことはたくさんあります。例えば環境生物学では、トラップによる生体採取、糞や足跡といった生物の痕跡調査、植物の観察や計測を。環境地学では山や川に分け入り、崖の探索、ハンマーで割った石の観察、細かな地形の測量を。環境気象学では、気象測器を携えて山や町での移動観測、泊まりがけで24時間連続の気象観測を。環境水文学では、湧き水や温泉での聞き取り調査、河川や湖沼での採水と水質測定を。環境情報学では、センサーを搭載したドローンで空中から計測、空間データと各種環境データの同時収集などを行います。
フィールドワークはどれくらいの種類がありますか?
環境システム学科では実験・実習・演習科目が33科目・70クラスほど開講されていますが、そのうち、実験・実習の85%の科目でフィールドワークを取り入れています。平日の実習では、キャンパス内に残る森林、池、川などのほか、近隣の荒川に出かけるなどしてフィールドワークを実施しています。また実習によっては休日に日帰りで貸し切りバスを使って埼玉県内や県外まで足を伸ばすこともあります。各学年に泊まりがけで行うフィールドワークもあります。1年次は学年全員で富士山麓で1泊、2年次は約20人ずつ5クラス(生物、地学、気象、水文、情報)に分かれて夏休みに3泊、3年次は研究室ごとに夏休みに3泊でフィールドワークを行います。内容はその授業や研究室のテーマに沿って様々で、例えば生態調査、地質調査、気象観測、水質調査、各種計測データの取得などがあります。4年次は学生自ら決めた研究テーマに取り組み、これまで学んだことを自分のフィールドで実践します。また海外で行う授業もあり、近年はベトナムでマングローブの植林を行う10泊のフィールドワークを実施しています。

オープンキャンパス

開催時間や内容は変更される場合があります。最新情報はオープンキャンパスサイトでご確認ください。
  • アカデミックキューブの大教室。437人収容できます。
    さらに通信で別教室とつなぐことができます。
  • 地図資料室。1925年の地理学教室開設時から収集して
    きた地図類を中心に、数多くの資料が収蔵されています。
  • 富士山も見える14階建の学生寮「ユニデンス」。食堂、
    自習室、PCルーム、トレーニングルーム等もあります。
  • 教室は、学生が申請すればサークルや
    自主的な勉強会などでも使用することができます。
  • 陸上競技場とサッカー・アメフトのグラウンド。奥の
    黄色い建物が地球環境科学部の実験研究棟(3号館)です。
  • 熊谷キャンパスのアカデミックキューブ。講義科目はこの
    建物で行われます。これとは別に実験研究棟があります。
  • 空から見た熊谷キャンパス。東京ドーム8個分の広大な敷地
    には森や川が残り、学内でもフィールドワークが行えます。
  • 熊谷キャンパスの正門から入って校舎やグラウンドの間を
    貫く、長さ550mの道です。