入試要項 / OC情報

人と自然の、
営みのすべて。

立正大学の地理学科とは

地理とは、横糸の学問です。

地理と聞くと何を思い出しますか?地名や産業、貿易額などを覚えさせられたことでしょうか。本当の地理は、私たちが暮らしている地域や世界の本質を知ることが目的です。他の多くの学問は特定の「もの」や「事象」について知ること(思考の縦糸)が目的ですが、地理学は地球上に存在するさまざまな「もの」や「事象」が場所(地理的空間)とどのような関係があるかを知ること(思考の横糸)が目的です。そのため、他の分野に比べて多くの情報を扱いながら、論理的に考えをまとめていきます。

地域に学び、地域に還元する。

立正大学地理学科には17名の教員がいます。地理学を学ぶ学科としてはかなり大きな規模です。専門分野もみな異なりますので、それぞれの教員から多様な地域や事象について詳しく学ぶことができます。また地理学では教室で学ぶだけではなく、実際に現地へ出かけて調査(フィールドワーク)をしますが、教員から調査の基本のみならず、それぞれの専門分野を生かしたアプローチを学ぶことができます。実習地は、地元の埼玉をはじめ、北は北海道から南は石垣島まで多岐にわたり、また、海外におけるフィールドワークも体験できます。私たちは地域から多くのことを学び、そのあるべき姿について考えます。そして、よりよい地域づくりのために貢献できる力を身につけ、地域に還元していきたいと考えます。

地図を片手に出かけよう。

地理を学び研究する基礎的アイテムは地図です。本学科には日本と世界のさまざまな地域、さまざまな時代の地図が豊富にそろっていて、今すぐにでも地図を使った時空間旅行に出かけられます。もちろん、コンピュータを使ったデジタルマップも強力な味方です。私たちといっしょに、世界と時間をまたにかけた調査旅行に出かけてみませんか?

  • スイスの「海外調査法およびフィールドワーク」。
    マッターホルンを望むリッフェル湖の水質調査。
  • オーストリア第三都市リンツのドナウ川河畔にある中央広場。街を
    一望できるペストリンクベルクに登るトラムの発着駅でもあります
  • ドローンで撮影した群馬県沼田市を流れる片品川の河岸段丘。
    左の最も高い段丘面上に市街地が形成されています。

地理学科での学び

あなたの「好き」が、
きっと見つかる。

地理学科は2025年、前身の歴史地理科の創設から100周年を迎えます。学科専門科目数は63、学部共通科目は19を用意。63の学科専門科目の中から自由に履修科目を選べます。内容も人文地理学分野、自然地理学分野、地図・GIS・測量と多岐にわたります。入学時に具体的に学びたい分野が決まっていなくても、実習を含む様々な授業を履修し、自身の興味関心を見極めたうえで3・4年次のゼミを決めることが可能です。また、知識を広げるために他分野の授業を受講することもできます。

見つけた「好き」を、
追求できる。

もっと知りたいと思えるものに出会えたら、ここではそれを好きなだけ掘り下げることができます。1年次に専門教育への導入科目と専門基礎科目を中心に学び、2年次の専門性の高い科目はあなたの興味や関心に応じて掘り下げます。3年次にはそれらを実社会との関連性で理解する応用科目で、地理学の考え方を社会に生かす方法を修得します。そして最終学年には集大成である卒業研究を履修するカリキュラム編成になっています。また、地理学科ではフィールドワークを重視してきた伝統があります。1年次には約20のコースから2つの日帰りフィールドワークを履修でき、2年次、3年次にもそれぞれ3泊4日の科目が開設されています。都市・観光・まちづくり・交通・農業・自然保護・環境問題など幅広いコースから、自身の関心ある分野を存分に追求してください。なお、海外でのフィールドワークもあります。地理学科での学びを通じて、主体性や体系的な知識、応用力、問題全体を把握する能力、異文化の多様性を理解する能力など、社会人として必要になる力を身につけてほしいと思います。

ケーススタディ

中華街なのに、
中国と関係なさそうなお店があるのはなぜ?

横浜中華街の起源は江戸時代にあります。そもそもなぜ、この街に中国の人たちが住むようになったのか。そして、なぜこの街には中国以外の異国文化が垣間見えるのか。小さな発見から、街の成り立ちやそこで暮らす人々の特色がわかってきました。

詳しく見る

よくある質問

就職先や進路について

どのような業種に就職することができますか?
地理学の知識は地域に向き合い、地域の課題解決や地域のメカニズムを読み解くのに有効です。それらを生かして、民間企業でマーケティングを担当したり、また地域を読み解くスキルを活かして旅行代理店、鉄道、測量、地図製作会社、あるいは教員や公務員として活躍する者もいます。→学部パンフレット05ページをご参照ください。

海外フィールドワークについて

「海外フィールドワーク」とはどのようなものですか?
選択科目の一つで、2年生から4年生が履修することができます。約10日間の行程でその地域に詳しい学科教員とともに諸外国を訪れ、現地の調査をしたり住民の方々との交流を通じて外国諸地域の理解を深め、異文化理解の重要性を体得します。事前の調査や事後の報告書の作成を通じて、海外のデータの扱い方、調査結果のまとめ方も習得し、それらのスキルを卒業研究につなげることができます。過去にイタリア、ドイツ、イギリス、フィンランド、ニュージーランド、ニューカレドニア、台湾、中国、米国などで実施しています。

オープンキャンパス

開催時間や内容は変更される場合があります。最新情報はオープンキャンパスサイトでご確認ください。
  • アカデミックキューブの大教室。437人収容できます。
    さらに通信で別教室とつなぐことができます。
  • 地図資料室。1925年の地理学教室開設時から収集して
    きた地図類を中心に、数多くの資料が収蔵されています。
  • 富士山も見える14階建の学生寮「ユニデンス」。食堂、
    自習室、PCルーム、トレーニングルーム等もあります。
  • 教室は、学生が申請すればサークルや
    自主的な勉強会などでも使用することができます。
  • 陸上競技場とサッカー・アメフトのグラウンド。奥の
    黄色い建物が地球環境科学部の実験研究棟(3号館)です。
  • 熊谷キャンパスのアカデミックキューブ。講義科目はこの
    建物で行われます。これとは別に実験研究棟があります。
  • 空から見た熊谷キャンパス。東京ドーム8個分の広大な敷地
    には森や川が残り、学内でもフィールドワークが行えます。
  • 熊谷キャンパスの正門から入って校舎やグラウンドの間を
    貫く、長さ550mの道です。