環境科学談話会開催のお知らせ(平成23年度 第2回)
環境科学研究所長 福岡 孝昭
下記の通り,環境科学研究所主催の環境科学談話会を開催
しますので,ふるってご参加下さい.学生,院生の参加も歓
迎致します.
記
日時: 2011年11月16日(水) 12:10~13:10
場所: アカデミックキューブ6階会議室(A610)
講演者: 高村 一知 先生(環境システム学科・教授)
タイトル: 数々の失敗から学んだ・ビタミンDの生理作用に関する研究
要旨:
ビタミンDには、VD2(エルゴカルシフェロール)とVD3(コレカルシフェ
ロール)があり、紫外線の照射によって、エルゴステロールからVD2に、
7-デヒドロコレステロールからVD3が生成される。またビタミンDの供給源
となる食品は、キノコ類中にVD2、魚類中にVD3が存在する。
ビタミンDの生理作用は、カルシウムやリンなどのミネラルの代謝や恒常
性の維持、骨の代謝に関与しており、不足すると子供ではくる病、成人で
は骨軟化症や骨粗鬆症などが起こる。
1.ビタミンDの定量方法は、比色定量で食品中のビタミンDが分析され、そ
の後G C法で一部の食品中のビタミンDの存在が否定され、HPLC法によっ
て定量方法が確立された。
2.ビタミンD欠乏動物作成の失敗からVDとVAの生理作用の関連を発見した。
その他3.椎茸中のビタミンD生理効果や4.椎茸と紫外線照射との関係につ
いて話します。
以上