学部長あいさつ

地球環境科学部のページにようこそ

地球環境科学部 学部長 川野 良信

 一般に環境と言えば,生活環境,社会環境,自然環境,地球環境などを思い浮かべる方が多いと思います.そして大半の方は,通勤や通学に便利な居住環境を,暑い夏の日はエアコンによって快適な室内環境を, インターネットや携帯電話に適切な通信環境を求めておられるのではないでしょうか.このように人々が快適さを追求する一方で,森林破壊や温暖化,海洋汚染など自然環境への負荷も大きくなってきたことを否定できる方は居られないと思います.つまり,人類の非可逆的な発展が地球環境に大きな影響を与えていると考えて良いでしょう.そして,このことは今後人類と自然が共存しつつ発展する方法を見出さなくてはならないことを意味しています.そのためには,まず我々人類を取り巻く環境について正しい理解をしておく必要があります.しかし,複雑に絡み合った自然現象と人間活動の関係を読み解くことは極めて困難です.

 

 地球環境科学部には,自然環境の成り立ちやメカニズムについての知識を習得する環境システム学科と,地域的・空間的な観点から人間活動と地域社会の発展について学ぶ地理学科があります.

 環境システム学科は,生物・地球コースと気象・水文コースに別れています.前者では動物・植物の生態や生物の多様性,地表環境を構成する地形や岩石など,生物圏・地圏の基本構成を,後者では身近な大気現象や気候変動,水循環や水質汚染,様々な特徴を持つ地下水・湧水など,気圏・水圏に見られる諸現象をそれぞれ理解します.

 地理学科では,地域の人口や経済,交通などの構成要素を学ぶ「人文地理学」や地形や気候,水文,植生といった「自然地理学」を縦糸として,特定地域における地域的性格を自然環境と人間生活との関係から総合的に研究する「地誌学」を横糸として総合的に学びます.

 両学科ともに,フィールドワークを通して,環境を体感し,地球や地域の環境問題解決に貢献できる人材の育成に力を注いでいます.さらに,専門的な研究をめざす皆さんには、それぞれの学科を基盤とする環境システム学専攻と地理空間システム学専攻の二つの大学院地球科学研究科が設置されており,より高度な教育・研究活動を行うことができます.

 

 環境に興味を持ち,自然や地域のことを理解しつつ,環境問題・地域問題に気概をもって立ち向かう若い皆さんを応援したいと思っています.是非,本学部で有意義で充実した4年間を過ごしていただきたいと願っています.