学部長あいさつ

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地球環境科学部 学部長 須田 知樹

 地球の誕生は、今からおよそ46億年前のこと。悠久の時の流れの中、海洋が出現し、生命が誕生し、酸素が蓄積され、今日の私たちの知る地球環境が成立したのです。これに対し、人類が地上に現れたのはわずか数百万年前のこと。長い地球の歴史から見れば、人類は新参者なのです。その新参者は、いつしか活動の場を広げ、社会の急速な発展とともに地球環境へ負荷を与え続け、その結果、重大な環境問題を引き起こしているのです。

 地球環境問題が人類社会に強く意識されるようになったのは、1992年にリオデジャネイロにおいて国連環境開発会議が開催され、地球温暖化防止条約などが調印され、地球環境保護のための国際的枠組みがつくられたことが大きく影響しています。

 こうした背景のもと、私たち地球環境科学部は、地球環境問題を知り、それらの改善や解決に資することのできる人材の育成を目的として、1998年4月に熊谷キャンパスの地に開設されました。地球環境科学部は、地理学科と環境システム学科の2つの学科を有する日本有数の文理融合型学部です。地理学科では「自然と人間の関わり、そしてその関わりによって生み出す地域性や地域差の究明」を、環境システム学科では「諸現象の原因から結果に至る過程の解明と、それらをシステムとして捉えること」を、それぞれ学びます。また、地球環境科学部では、教員免許や測量士補をはじめ、さまざまな免許・資格を取得するためのプログラムを用意し、皆さんの充実した学生生活を応援します。

 広く環境に関心を持ち、自然や人間の「ほんとう」をフィールドにおいて理解しつつ、持続可能な地域や地球のあるべき姿に、気概をもって立ち向かう皆さんを心から歓迎します。