学生研究プロジェクト

学生研究プロジェクト

1.助成の主旨

地球環境科学部ではフィールドワークの取り組みをさらに発展させるため、学年・学科・ゼミの垣根を越えた学生主体の研究プロジェクトを募集しており、採択された研究には研究費を助成しています。学生ならではの発想力と行動力を発揮し、仲間と協力して行う調査を応援します。

2.研究について
  • 学生が主体的に課題を見つけ、フィールドワークに根ざして解決する研究テーマが対象となります。例えば、ある地域における研究対象の時間変化、分類や地域間の比較、新しい視点での地図作成などです。年度内に成果が期待できる、具体的な研究計画を求めています。
  • 現地での調査内容によっては、資料採取等が禁じられていたり、自治体や管理機関等への許可申請が必要な場合があります。例えば、生物サンプルを採取する場合、特別採捕許可等が必要となる場合があります。これらの事前情報を十分確認し、無理のない研究計画を立ててください。
  • 年度末の地理学科もしくは環境システム学科の卒業研究発表会において、研究成果を発表してください。
  • 年度末に研究報告書を提出してもらいます。また、学術雑誌等における成果の公表を奨励しています。公表の際には本事業の助成を受けた旨を謝辞に記載してください。例:「本研究は、XX年度立正大学地球環境科学部 学生研究プロジェクトから助成を受けて実施されました。」
3.海外調査について

研究テーマにおいて必要と認められれば、海外調査を実施することができます。ただし訪問する国は、①外務省のホームページで渡航制限が出ていない国であること、②外務省の海外安全情報の危険レベルが1以下の国であることを確認し、申請書の調査計画欄にその旨を記載してください。同じ国でも地域によって危険レベルが異なりますので、そちらもチェックする必要があります。また、海外調査を実施する場合、国際交流課が実施する「海外渡航安全講習会」に必ず参加する必要があります。

野外調査において禁止されている事項、許可の有無等は国によって異なります。海外調査に際してはできる限り現地カウンターパート(受け入れ先)を確保するか、訪問国の事情に詳しい教員と相談してください。また、海外での生物・岩石等の自然サンプルの採取は基本的に行わないこと(ただし、採取の実現性が確保されていれば認められることもあります)。

海外調査を前提とした研究テーマで採択された場合、採択後に調査国が危険レベル2以上になったら代替地(国内、海外)での実施等を検討頂くことになります。その際、本来の調査趣旨から大きく変更する場合などは、採択が取り消される可能性もあります。

過去の採択研究テーマ

2024年度
  • AIとスマートフォンを活用した3Dモデル生成技術による低コスト地学・環境教育向けバーチャル教材の開発・評価・応用
  • 令和からみた寛政期の景色~伊能図(第一期測量)越谷宿(埼玉県)から白川宿(福島県)を歩く
2023年度
  • 害虫調査隊が行く。埼玉県内の新害虫Shingapora shinshanaの分布!
2022年度
  • 温暖化によるクマゼミの国盗り合戦~最前線の熊谷市と松本市~
  • 伊豆諸島におけるコーガ石の分布及びその希少性の調査
  • 伝統的宗教共同体の分布に関する地理学的研究―川崎市宮前区における御嶽講の活動を事例に―
  • 東京都青ヶ島村における食料品入手方法からみた島内外の結びつきの変容
2021年度
  • 「ぶらっと湧水巡り」~人の生活と水の関わり~ 
  • 夢京橋キャッスルロードが地域に及ぼした影響
2020年度
  • 新型コロナウィルス感染症の影響により募集せず
2019年度
  • 山梨県甲州市勝沼におけるブドウ園とワイナリーの関係性
  • 小笠原諸島の母島に生息する海生貝類の分布 ~人工海浜と自然海浜を比較して~
2018年度
  • 観光地における名産品PR―ご当地ソフトクリームを事例として―
  • 秩父地域におけるセメント関連産業に関する観光資源化の検討
  • 鳩間島と西表島における星砂と太陽の砂の分布について
2017年度
  • 建造物が与えるスズメへの影響―熊谷市内調査からの考察―
  • MOMOTARO ~現在の周辺環境からさぐるゆらいの地の検証~
  • 福島県南会津郡只見町における観光ワラビ園の成立と利活用
2016年度
  • 人が植物の分布拡大に与える影響
  • 観光資源に対する地元住民と観光客との評価の差異―山形県を事例として-
  • 埼玉県に生息するヤリタナゴの地域固有性は保たれているか?
2015年度
  • 水稲と麦の二毛作地域における生物多様性の特徴
  • 地図を用いた移動の際に人が参考にする地理情報について