コロナ禍における地理学科の野外実習の取り組み (2):港都横浜の形成と変容

2021-11-26 (金)

コロナ禍における地理学科の野外実習の取り組み その(1) に続き、ここでは「フィールドワーク II B 」(山下清海教授担当)の様子を紹介します。

 

コロナ禍ではありますが、地理学科では、マスクを常に着用し感染対策に十分な注意を払いつつ、野外実習を行いました。地理学科では、1 年次から日帰りのフィールドワーク「地理基礎巡検」があり、2 年次に「フィールドワーク I 」、3 年次に「フィールドワーク II 」があります。野外でのフィールドワークに加えて、事前準備や事後のレポート作成を通して、地理学的な調査・研究に取り組みます。

 

今年度「フィールドワーク II B 」(山下清海教授担当)では、6 月 30 日から 7 月 4 日までの 4 日間、「港都横浜の形成と変容」をテーマにフィールドワーク II( 3 年生、14 名)を実施しました。金 延景先生も参加してくれました(写真はいずれも金先生撮影)。

 

まず、みなとみらい地区にある横浜ランドマークタワー 69 階のスカイガーデン(展望台、地上 273 m)から横浜の主要地域の全貌を把握しました(写真 1 )。その後、横浜港、山下公園、旧山手外国人居留地(写真 2 )、元町ショッピングストリート、イゼザキ・モール(伊勢佐木町商店街)、横浜橋商店街、横浜開港資料館などを巡りました。各地域の歴史的背景を学びながら、各地域の土地利用、景観などの特色を観察しました。最後に、5 班に分かれて横浜中華街(写真 3 )において、業種別店舗調査を実施しました。その結果、横浜中華街には中国料理店 208 軒、中華菓子・みやげ店 35 軒、占い店 30 軒など、合計 573 軒の店舗があることが明らかになりました。

 

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写真1 横浜ランドマークタワー、69階のスカイガーデン

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写真2 港の見える丘公園(旧山手外国人居留地)

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写真3 横浜中華街の媽祖廟