コロナ禍における地理学科の野外実習の取り組み (5):仙台平野の自然、災害と栗駒ジオパーク

2022-02-07 (月)

コロナ禍における地理学科の野外実習の取り組み その(1)その(2)その(3)その(4)、に続き、 ここでは、2021年10月上旬に実施した「フィールドワークIH」(島津弘教授担当)の様子を紹介します。

 

「自然環境と自然災害」をテーマに、宮城県仙台市を中心とした3泊4日のフィールドワークを実施しました。

 

初日は八木山動物公園から青葉城址経由で市街を歩き、広瀬川沿いの地形や地質、街の様子を学びました。2日目にはバスをレンタルして栗駒山麓ジオパークまで向かい、ガイドの方々に解説を受けながら、2008年岩手・宮城内陸地震で発生した荒砥沢ダム上流部の地すべりや被害の様子がわかる地域を観察しました。3日目は2011年東北地方太平洋沖地震の被災地を回りました。荒浜小学校の見学を終えた後には、付近の海岸でグループに分かれて砂浜海岸の地形を測量しました(実習の様子は こちらの動画 をご覧ください)。また、閖上にある避難の丘では実際に走って避難体験を行いました(その様子は こちらの動画 をご覧ください)。最終日は本塩釜に向かい、希望者とは松島に足を伸ばして地形観察を行いました。

 

学生は分担して事前に調査した内容をガイドブックとしてまとめ、フィールドワーク当日の資料として活用しました。現地でも学生同士で説明し合い、何より直に自分の目で見て学び合う時間を過ごすことができました。